【問 1】次の文の( )内のA~Dに当てはまる語句の組合せとして、正しいものはどれですか?
「( A )以上の危険物は、貯蔵所以外の場所でこれを貯蔵し、又は製造所、( B )及び取扱所以外の場所でこれを取扱ってはならない。
ただし、所轄消防長又は、( C )の承認を受けて、( A )以上の危険物を、10日以内の期間、( D )又は、取扱う場合は、この限りでない。」
A | B | C | D | |
1. | 指定数量 | 仮使用所 | 都道府県知事 | 仮に使用し |
2. | 200ℓ | 貯蔵所 | 消防署長 | 仮に貯蔵し |
3. | 指定数量 | 貯蔵所 | 消防署長 | 仮に貯蔵し |
4. | 200ℓ | 仮使用所 | 市町村長 | 仮に使用し |
5. | 指定数量 | 貯蔵所 | 都道府県知事 | 仮に貯蔵し |
解答:3
1.×:Bの「仮使用所」ではなく「貯蔵所」。Cの「都道府県知事」ではなく「消防署長」。Dの「仮に使用し」ではなく「仮に貯蔵し」になります。
2.×:Aの「200ℓ」ではなく「指定数量」。
3.○
4.×:Aの「200ℓ」ではなく「指定数量」。Bの「仮使用所」ではなく「貯蔵所」。Cの「市町村長」ではなく「消防署長」。Dの「仮に使用し」ではなく「仮に貯蔵し」になります。
5.×:Cの「都道府県知事」ではなく「消防署長」になります。
【問 2】法令上、次の文の( )内のA及びBに当てはまる語句の組合せとして、次のうちただしいものはどれですか?
「指定数量以上の危険物は、製造所等以外の場所において、それを貯蔵し又は取扱うことはできない。ただし、( A )から( B )を受けて、指定数量以上の危険物を、( C )以内の期間に、仮に貯蔵し又は取扱う場合は、その限りでない。」
A | B | C | |
1. | 都道府県知事 | 許可 | 10日 |
2. | 所轄消防長又は消防署長 | 承認 | 10日 |
3. | 市町村長 | 許可 | 20日 |
4. | 所轄消防長又は消防署長 | 許可 | 10日 |
5. | 都道府県知事 | 承認 | 20日 |
解答:2
1.×:Aの「都道府県知事」ではなく「所轄消防長又は消防署長」。Bの「許可」ではなく「承認」になります。
2.○
3.×:Aの「市町村長」ではなく「所轄消防長又は消防署長」。Bの「許可」ではなく「承認」。Cの「20日」ではなく「10日」になります。
4.×:Bの「許可」ではなく「承認」になります。
5.×:Aの「都道府県知事」ではなく「所轄消防長又は消防署長」。Cの「20日」ではなく「10日」になります。
【問 3】法令上、製造所等以外の場所において、指定数量以上の危険物を仮に貯蔵する場合の基準について、次のうち正しいものはどれですか?
1.貯蔵する期間は20日以内としなければならない。
2.貯蔵しようとする日から10日以内に市町村長等に申し出なければならない。
3.市町村条例で定める基準に従って、貯蔵しなければならない。
4.貯蔵する危険物の量は、指定数量の倍数が15以下としなければならない。
5.貯蔵する場合、所轄消防長又は消防署長の承認を得なければならない。ただし、消防本部を置いていない市町村に限っては、所轄の消防長又は消防署長ではなく、市町村長の承認を得なければならない。
解答:5
1.×:貯蔵する期間は「20日以内」ではなく「10日以内」になります。
2.×:貯蔵する期間が10日以内で所轄消防長又は消防署長の承認を得なければならなりません。
3.×:「指定数量未満」の場合は市町村条例で定める基準が適応されますが、問われているのは「指定数量以上」になりますので消防法が適応されるため、間違いとなります。
4.×:指定数量の倍数が15以下としなければいけないのは取扱所の第1種販売取扱所のことになります。
5.○
【問 4】法令上、指定数量以上の危険物の取扱いについて規制していますが、指定数量未満の危険物についての貯蔵や取扱いについて、次のうち正しいものはどれですか?
1.全く規制されていません。
2.指定数量以上の危険物と同等に規制されています。
3.消防法施行令で丙種危険物として規制されています。
4.危険物の規制に関する規則で規制されています。
5.市町村条例で規制されています。
解答:5
1.×:指定数量未満は市町村条例で規制されます。ただし、指定数量の5分の1未満の貯蔵・取扱いに関しては、規制の対象ではありません。
2.×:指定数量以上の場合は消防法で規制されています。
3.×:丙種危険物というものはありません。
4.×:指定数量未満は市町村条例で規制されます。ただし、指定数量の5分の1未満の貯蔵・取扱いに関しては、規制の対象ではありません。
5.○
【問 5】指定数量未満の危険物の貯蔵・取扱い及び運搬について、次のうち正しいものはどれですか?
1.貯蔵・取扱いに関しては全く規制がされていません。
2.運搬については、市町村条例により規制されています。
3.すべて市町村条例により規制されています。
4.運搬については、指定数量に関係なく運搬方法、容器等を消防法により規制されています。
5.指定数量の5分の1未満の貯蔵・取扱いに関しては、消防法の規制はありませんが、市町村条例により規制されています。
解答:4
1.×:貯蔵・取扱いについては指定数量未満の場合、市町村条例で規制されます。
2.×:運搬については、指定数量にかかわらず消防法で規制されます。
3.×:運搬については、指定数量にかかわらず消防法で規制されます。
4.○
5.×:指定数量の5分の1未満の貯蔵・取扱いに関しては、消防法及び市町村条例の規制の対象にはなりません。
【問 6】危険物の規制について、次のうち誤っているものはどれですか?
1.製造所等を設置しようとする者は、市町村長等の許可を得なければなりません。
2.危険物施設は製造所、貯蔵所、取扱所に3区分されています。
3.航空機、船舶、鉄道又は軌道による危険物の貯蔵及び取扱いの場合も、消防法が適用されます。
4.指定数量以上の危険物を許可又は承認を受けずに貯蔵すると、市町村長等からその危険物の除去を命ぜられることがあります。
5.指定数量未満の危険物の場合は、市町村条例により規制を受けます。
解答:3
1.○
2.○
3.×:航空機、船舶、鉄道又は軌道による危険物の貯蔵及び取扱い、または運搬については消防法が適用されません。航空法、船舶安全法、鉄道営業法などにより規制されます。
4.○
5.○
【問 7】次のA~Eのうち、すべての製造所等の所有者等に義務づけられているものはいくつありますか?
A.危険物保安監督者を定めなければなりません。
B.定期に点検を行わなければなりません。
C.位置、構造及び設備が技術上の基準に適合するように維持しなければなりません。
D.予防規定を定めなければなりません。
E.危険物漏洩事故が発生した場合には、応急処置を講じなければなりません。
1. 1つ
2. 2つ
3. 3つ
4. 4つ
5. 5つ
解答:2
A.×:製造所、貯蔵所、取扱所で義務付けられている条件が違うため間違いです。
B.×:製造所、貯蔵所、取扱所で義務付けられている条件が違うため間違いです。
C.○
D.×:製造所、貯蔵所、取扱所で義務付けられている条件が違うため間違いです。
E.○
【問 8】法令上、指定数量以上の危険物を取扱う移送取扱所(特定移送取扱所を除く)の所有者等に義務付けられているものは次のA~Eのうちいくつありますか?
A.危険物保安監督者の選任
B.危険物施設保安員の選任
C.予防規定の作成
D.定期点検の実施
E.自衛消防組織の設置
1. 1つ
2. 2つ
3. 3つ
4. 4つ
5. 5つ
解答:5
A.○:危険物保安監督者の選任については製造所、屋外タンク貯蔵所、給油取扱所、移送取扱所はすべて選任の義務があります。(これ以外は条件により選任が義務になっています。)
B.○:危険物施設保安員の選任については、すべての移送取扱所で義務となっています。
C.○:予防規定の作成については、給油取扱所、移送取扱所はすべて選任の義務があります。(これ以外は条件により選任が義務になっています。)
D.○:定期点検の実施については、地下タンク貯蔵所、移動タンク貯蔵所はすべて選任の義務があります。移送取扱所に関しては特定移送取扱所以外は義務になっています。(これ以外は条件により選任が義務になっています。)
E.○:移送取扱所に関しては、指定数量以上の場合に自衛消防組織の設置が義務になっています。
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